名称講演会「すべては幸せを感じるために~やまなみ物語~」
場所津市久居アルスプラザ アートスペース
(三重県津市久居東鷹跡町246番地)
事業区分主催
主催三重県障がい者芸術文化活動支援センター
日時2024年7月21日(日) 13:00~15:00
講師山下完和(やましたまさと)氏

1967生まれ 三重県伊賀市在住 社会福祉法人やまなみ会 やまなみ工房施設長 

高校卒業後、様々な職種を経た後、1989年5月から、障害者無認可作業所「やまなみ共同作業所」に支援員として勤務。その後1990年に「アトリエころぼっくる」を立ち上げ、互いの信頼関係を大切に、一人ひとりの思いやペースに沿って、伸びやかに、個性豊かに自分らしく生きる事を目的に様々な表現活動に取り組む。2008年5月からはやまなみ工房の施設長に就任し現在に至る。
内容約90名のアーティストが所属が所属する福祉事業所「やまなみ工房」。“特別な自分”を表現できる環境づくりについて、施設長がお話しします。

1. 開会
2. 講演(13時~14時30分)
3. 相談&質疑応答(14時30分~15時)
費用無料・事前申込制
参加者88名

会場の様子

報告

・講演会には、障がい者の芸術文化活動を指導する立場の方、障がいのある方のご家族、福祉事業所を運営する方、現場で働く方、アーティスト活動をしている方、アート活動の場を提供する方(ギャラリーの運営者、文化施設の職員)など、様々な立場の方が参加し、一同に会するきっかけとなった。アンケートにも多くの方が回答し、この講演の内容を自身の仕事・活動において心に留めたい、活かしていきたいという声が多数あり、障がい者の芸術文化活動の発展・向上につながった。

・講演では、障がい者芸術文化活動の第一線で活躍する「やまなみ工房」が、滋賀の田舎の小さな福祉事業所からはじまり今に至るストーリーや、利用者の方が普段どのようにして過ごしているかが語られた。講師の山下氏は、支援計画に基づいて何かを「やらせよう」とすることを最優先するのではなく、利用者ひとりひとりの「ありのまま」「これをすることが“幸せ”ということ」を大切にしてじっくりと向き合う事(待つ事)、食事を大切にすること、利用者に接する支援スタッフを大切にすること等の信念を語り、参加者からは「大切なことに気づかされ感動した」「(福祉の現場等での)自分の在り方を考えさせられた」という感想が聞かれた。

・相談・質疑応答の時間では、障がい者芸術を指導する立場の方々を中心に、福祉の現場で奮闘する方々、アーティストの方などからの相談があり、充実した内容の意見交換ができた。講演の内容だけでなく、質疑応答の内容についても考えさせられたという意見が複数あった。


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